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リスキリング(学び直し)がイノベーションに必要な理由

  • 著者 : INNOVATION WORLD 編集部
  • 24.01.26

概要

イノベーションを担当する人材は、外部と内部の情報を収集し、機会と脅威を評価しながら、仮説を立てて検証することで価値を創造する能力が求められます。デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略においても、この能力は重要です。その能力を育成するには、過去を学び、現在を理解している人材が、未来を予測することができます。これまでにない斬新なアイデアや革新的な発想は、過去の経験が障害になることもありますが、ビジネス環境の流れを読むには過去の経験が不可欠です。ビジネス環境では、一方の能力だけでなく、両方の能力が必要です。新しい発想を持つ若手社員と経験豊富な中堅社員の組み合わせが、真に価値のある製品やサービスを生み出すことにつながります。
本記事では、経験豊富な中堅社員を活かしたイノベーションについて解説します。

なぜリスキリング(学び直し)を行う必要があるのか?

過去のビジネス環境と比べ、現代のビジネス環境は急速に変化しており、ビジネスのライフサイクルも顕著に短縮されています。例えば、イノベーター理論をベースに考えた場合、過去のビジネスのライフサイクルは10年から15年程度と言われていたのに対し、現在では3年から5年程度になっていると言われています。つまりビジネスのライフサイクルが約3分の1に短縮されているということになります。 これはかつて学んだ知識が社会人生活の後半まで役立つとされていた時代とは異なり、過去に学んだことが短期間で陳腐化してしまうことを意味します。従って、時代の変化に適応するためには、リスキリング(新たな学び直し)が重要な要素であると言えます。

過去のビジネスライフサイクル 現在のビジネスライフサイクル

リスキリング(学び直し)をしないとビジネスから離れてしまう

次のイメージ図を参照ください。過去のビジネス環境の変化は時間軸も変化軸もそれほど大きくありませんでした。しかし現在は、時間軸も変化軸も過去とは比較にならないほど変化しているため、学びの枠からはみ出してしまうのです。

過去のビジネス変化 現在のビジネス変化

過去においては、一度学んだことは、ある程度のビジネスの変化であれば許容される範囲内であり、学び直す必要がないことが多かったと言えます。年代による価値観のズレがあっても、ビジネスマナーや一般教養が身についていれば、それで十分だった時代でした。

現在では、ビジネスのライフサイクルが短くなり、さらに急激に変化するため、学んだ知識やスキルが通用しているのかを定期的に確認し、ギャップを感じたら学び直すことが必要不可欠になっています。
このギャップを、もっとも感じることができる人材が経験豊かな人材といえます。

効果的なリスキリング(学び直し)を行うには

全方位的に学び直すことは、多大な時間と労力を要します。しかし、ビジネス環境の流れを適切に把握できれば、どの分野を学び直すべきかを判断できるようになります。つまり、ビジネス環境の動向を察知する能力と、そのための仕組みが必要なのです。この点で、ISO 56002(イノベーション・マネジメントシステム)が効果的な仕組みを提供します。そしてビジネス環境の動向を理解する能力を身につけるためには、過去の経験と現在の知識を統合することが必要です。これにより、過去と現在を評価することができ、そこから未来を予測する(仮説を立てる)能力が磨かれます。

情報を収集し、機会や脅威を整理する

ISO56002(イノベーション・マネジメントシステム)では、組織の状況を知る「外部の論点、内部の論点」、目指す方向を示す「リーダーシップ」によって、ビジネス組織の天気と位置情報を知り、機会の特定によって進路を決定します。
進路を決定する際には、ビジネス機会マップ(BOM)を作成し、収集した情報から機会と脅威を整理して考えるのが効果的です。
目指す方向性と優先順位を決定するための重みづけを行い、進路を決めていきます。
ビジネス機会マップのワークショップに興味がある方は、ご相談ください。


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