何もしない時間に頭を空っぽにすることは、新たなアイデアを生み出すきっかけになりますが、それらのアイデアを実行に移すことで初めて価値が生まれます。では、なぜその一歩を踏み出すことが難しいのでしょうか?本稿ではこの問いの答えと、アイデアから具体的な行動へと進む方法について考えます。
責任転嫁を避けて前に進む
日々の忙しさ、締め切りのプレッシャー、そして政治的な要求に追われる中で、私たちはしばしば、慣れ親しんだ日常に戻りがちです。環境のせいにして行動を起こさないことは簡単ですが、それによって新たな一歩を踏み出すチャンスを自ら潰してしまいます。実際、行動を起こさない最大の障壁は外部ではなく、私たち自身にあるのです。
日常の罠:避けるべき4つの心理状態
心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱する※「フロー」の理論に基づき、日常の心理状態がどのように創造性と革新性を阻害するかを理解しましょう。
私たちが直面する心理的状態は大きく4つあります。
- 何か挑戦的なことをするために必要なスキルがないと、 不安を感じます
- 自分のスキルが課題を上回っているためにやりがいを感じられないとき、私たちは 退屈を感じます
- 挑戦する気持ちがなく、スキルも持っていないと、 無関心を感じます
- スキルがあり、挑戦していると感じるとき、私たちは フロー状態にあります
これらの状態を理解することで、私たちは新しいアイデアやプロジェクトに取り組む際の心理的障壁を減少させることができます。
※「フロー」とはいわゆる「ゾーン」「超集中状態」のことです。スポーツ選手が「あの得点を入れた時、私はゾーンに入っていた」と表現する事があると思います。高い集中力を保ち、適度な緊張状態とリラックス状態が適切なバランスを維持できている状態を指します。
障壁を乗り越える
不安や退屈や無関心という感情は必ずしも悪いものではありません。それらをどう乗り越えるかが重要です。
たとえば、あなたのアイデアはとても斬新で独自の価値が含まれているかもしれません。しかし、行動を起こさなければ、その価値を人に知らせることはできません。
- 不安を感じたら : 友人、指導者、信頼できる同僚に、その課題の大きさや自身のスキルについて現実的な意見を求めましょう。
- マンネリを感じたら :新しい挑戦を探してみましょう。何か新しいことに取り組むことで、刺激を受けるかもしれません。
- モチベーションが低下したら:環境を変えたり、全く新しいアプローチを試してみることで、モチベーションを取り戻すことができます。
あなたの考えやアイデアには大きな価値があります。それを活かして、何か新しいことを始め、変化をもたらす勇気を持ちましょう。
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